良い質の受精卵ができても、
全染色体を調べる着床前スクリーニング(PGS)をすると
年齢が高くなるにつれて、かなりの確率で染色体異常が見つかる
という厳しい現実を【 その1 】でお話いたしました。
本日は
" 再チャレンジで正常胚ができるケース "
についてお話いたします。
前回と同様、あくまでも私見として読んでいただければ幸いです。
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再チャレンジで正常胚ができるケース
バンコクIVFセンターでは
全染色体を調べる着床スクリーニング(PGS)がスタートしてから
3年以上が経ちます。
(FISH法(着床前診断・PGD)は10年以上前)
1回目の 卵巣刺激 ⇒ 採卵 ⇒ 顕微授精 ⇒ 着床スクリーニング をして
正常胚が一つもなった場合、
2回目あるいは3回目のチャレンジで正常胚ができる方が多い
というのは想像もしなかった結果でした。
※ もちろん一回目で正常胚がある方もいらっしゃいます。
当初は、多分に運の問題かと思っていました。
ところが
多くの患者様(国籍関係なく)の結果を見てきて思うのは
不妊治療をスタートしてからの " 体質改善の継続 " が、
2回目・3回目の良い結果につながっているのでは?
ということです。
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院長ドクターヴィワットが患者様にお勧めしている、
もしくは患者様自身が努力している体質改善(男女共に)には
次のようなものがあります。
【 体質改善の具体例 】
サプリメント
バンコクIVFセンターでは
顕微授精のための卵巣刺激をスタートする前に
患者様に合ったサプリメントを処方し
最低1ヶ月は服用することをお勧めしています。
※ 各血液検査や卵胞数に問題がない場合は例外もあり
ご主人の精液検査結果が芳しくなかった場合も
サプリメントが処方されます。
卵巣刺激を再スタートする場合も
最低1ヶ月は服用するようお勧めしています。
一部のサプリメントを除いては妊娠するまで継続するのがベストです。
食生活の改善
皆さんもご存知の通り、バランスよい食事を心がけ
適量のたんぱく質をコンスタントに摂取。
痩せすぎ太りすぎの方は食事で体重コントロールして
妊娠しやすい体作りをお勧めします。
生活習慣の改善
上記の食生活も含め、生活習慣の改善をお勧めしています。
・適度な運動
初めての方は、ウォーキングや軽いエクササイズなど週3-4回など。
・禁酒・禁煙を心がける
・質の良い睡眠をとる
メラトニンというサプリメントを処方する場合もあります。
鍼灸や漢方薬
鍼灸や漢方薬を当クリニックの医師からお勧めすることはありませんが
ご質問が多いのでお話します。
鍼灸や漢方薬などの中国医学を取り入れている方は
中国人やタイ人だけでなく、日本人も以外と多いようです。
院長ドクターヴィワットの友人に漢方医がいることを
2016年1月の記事で書きました。
また患者様からいただいた貴重な情報も載せています。
不妊治療と漢方薬の関係
不妊治療と漢方薬の関係・続き
自分の尿を3ヶ月飲み続けた私(超駄!)
1ヵ月間など短期間での効果を望むのは難しいかもしれません。
併用することは問題ないと言われていますが
漢方医にも念のため、どんな不妊治療薬を服用しているか
確認することをお勧めします。
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体質改善を本気で始め、継続することが
2回目以降のチャレンジで正常胚ができる人が多かったり
少ない事例ではありますが
自然妊娠するという奇跡のような結果を生むのかもしれません。
( 当クリニックの日本人患者様では今年は 3 名 )
" 奇跡のような " と表現しましたが
ご夫妻の愛と努力の賜物と、私は信じています。
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以上のような体質改善は
顕微授精 ⇒ 着床スクリーニングをする場合だけでなく
妊活を始めたら心がけておくことをお勧めします。
【 その3 】では、
正常胚を移植した場合の妊娠率について
お話しする予定です。
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<院長ドクターヴィワットからの情報>
つい最近発表された研究によると
ナッツ類の摂取が
精子の質と数の改善に良いことがわかったそうです。
一日の摂取目安量はミックスで 60mg だそうです。
<種実類:Wikipedia 掲載画像>
追記: 2018年9月7日付
この記事をアップした後、
メンタリストDaiGo さんがユーチューブで
同じ話をされていました。
2018年9月7日の動画です。
タイミング良すぎてびっくりです。
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バンコクIVFセンター・ラップラオ
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